押し花NIPPON大賞
第9回「私の花生活」
OVERVIEW
作品テーマ 「今、伝えたいココロ」
コロナ禍で仲間と思うように会えない日々の中、押し花が心の支えに、力になる方も多いことでしょう。3年ぶりとなる「押し花NIPPON大賞」、今回のテーマは「今、伝えたいココロ」です。こんなときだからこそ伝えたいあなたの気持ちを、押し花作品で表現してみませんか。
今回はWEB上で作品を発表いたします。
通常作品部門 (49額サイズ)
「こんな時期だからこそ、明るく元気にとの思いが伝わってきた(審査員/増山洋子氏)」「見る側が癒される(審査員/瀨戸信昭氏)」など、制作者の想いが伝わる力作をご覧ください。
大賞
あなたは私にとって特別なんです
宮野 かこ(埼玉県狭山市)
本人コメント
まさか大賞をいただけると思っていなかったので本当に驚きました。そしてとてもうれしいです。こうして押し花を続けてこられたのも家族の理解や先生との出会い、生徒のみなさんのおかげです。心から感謝しています、ありがとうございます! 工夫した点は、華やかなシャクヤクが立体的に見えるよう、花びら1枚1枚気をつけて組み立てたこと。そして花や葉ひとつひとつが特別に見えるよう思いを込めて作りました。相手を想う気持ち、大切にする気持ちを花束に込めて表現しつつ、このような時だからこそしっかりと「あなたは私にとって特別なんです」という言葉を添えて作品にしました。
審査員講評
優しい色使いで癒される作品です。立体感のあるアレンジで、うす和紙の使い方やパステルの彩色など見事です。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部会長 杉野宣雄 氏)
使用花材
シャクヤク、バプティシア、ロータスブラックムーニー他
準大賞
生きる喜び
山本 和子(岡山県岡山市)
本人コメント
何百年もの風雨に耐えて堂々と立ち続ける巨樹のパワーに圧倒され、生命の力強さを感じました。生きていることのすばらしさ、生かされていることへの感謝と喜びを伝えたいと思い、制作いたしました。
審査員講評
樹木の持つ生命力が良く表現されています。巨樹の立体感・質感の表現が優れているだけでなく、樹木が長く生きてきたみずみずしい空気も感じられます。((公財)日本手芸普及協会会長 岡田宣世 氏)
使用花材
ナンテンの新芽、チドリソウの葉、シダ、ブドウの木の皮、木の根他
花と緑の研究所賞
見上げる空に
福原 幹江(広島県世羅郡)
本人コメント
たくさんの応募作の中から、賞をいただきありがとうございます。「ココロ」を少し伝えることができたのかなと幸せな気持ちになりました。雑草は踏まれても立ち直ります。よく見るとかわいい小花もあるので雑草で作品を作ろうと創作しました。雑草たちの姿があなたへの、そして自分へのエールに…との思いから「見上げる空に」と題し、たくさんの草や花が絵の中で会話しているように配置。雑草の本を楽しく読みながら、知らなかったことを改めて知れてよかったです。
審査員講評
光を感じるような色使いや、フォーカルポイントの魅せ方が効果的で美しい作品です。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部会長 杉野宣雄 氏)
使用花材
オオキンケイギク、ブタナ、アカバナユウゲンショウ、ドクダミ他
世界押花芸術協会賞
生きた証
奥屋 かね子(福島県西白河郡)
審査員講評
朽ちてもなお生命力を感じるツワブキの葉がシンプルにデザインしてあります。和風な感じのする葉を洋風にデザインされており、とてもおしゃれです。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部会長 杉野宣雄 氏)
使用花材
ツワブキ
公益財団法人 日本手芸普及協会賞
心のままに~静かな刻ときを
若木 美江(広島県三次市)
審査員講評
自然の姿をうまく再構成した作品。オカトラノオにリズム感や風を感じます。ドクダミの黄色い花と白い苞(ほう)の方向性を微妙に変化させた工夫が感じられます。((公財)日本手芸普及協会会長 岡田宣世 氏)
使用花材
オカトラノオ、ドクダミ
日本ヴォーグ社賞
明るい兆し
富家 かず子(千葉県千葉市)
審査員講評
手前の紫の花畑から遠くの緑までがまるで点描画のようですね。ちょうど朝陽が昇り空を明るく照らし始める感じがとても良く伝わってきます。花の自然の色を上手に生かした作品ですね。((株)日本ヴォーグ社代表取締役 瀨戸信昭 氏)
使用花材
ラベンダー、パンジー、ビオラ、スターチス、パセリ
押し花の里賞
夕暮れの富良野
米倉 裕美(東京都大田区)
審査員講評
富良野といえば「ラベンダー」が思い出されます。まさにその花を前面にとても上手に遠近法を用い、夕暮れ迫る静寂が伝わって来ます。「押し花の里」は熊本県の菊鹿町にあるのですが、山並の景色がとても良く似ており、なつかしさも感じました。((株)日本ヴォーグ社代表取締役 瀨戸信昭 氏)
使用花材
パセリ、トウモロコシ、スターチス、ラベンダー
全日本花いっぱい連盟賞
癒されて
橋本 仁美(京都府京都市)
審査員講評
繊細なアジアンタムミクロフィラの優しいグリーンとフランネルフラワーを組み合わせた周りのアレンジと、花束の色のバランスが絶妙です。洗練された色と構図で、部屋に飾っていつまでも眺めていたくなる作品になっています。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部指導理事 増山洋子 氏)
使用花材
ガーベラ、アジアンタムミクロフィラ、アメリカヒトツバタゴ、フランネルフラワー他
ふしぎな花倶楽部賞
やさしいココロ
渡部 洋子(岐阜県大垣市)
審査員講評
作品を拝見した時に、優しさに包まれるような感じを抱きました。色使いと、空間のバランスがよい作品になっています。アジサイなどの小花の中に3輪のガーベラが活きています。母の日にプレゼントされたアジサイが、このように作品で素敵に生かされることが押し花の魅力だと改めて思いました。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部指導理事 増山洋子 氏)
使用花材
アジサイ、ガーベラ、ムラサキタマネギ他
入選
未来へ繋ぐ想い
青木 万知子(東京都あきる野市)
使用花材
気球とともに
青山 みち子(埼玉県さいたま市)
使用花材
共に生きる
岩﨑 和代(群馬県館林市)
使用花材
ほほえみの輪を
伊東 邦枝(三重県津市)
使用花材
Makes you happy !
大塚 明子(東京都大田区)
使用花材
ソーシャルディスタンスは愛
岡田 摂子(東京都渋谷区)
使用花材
Full of happiness(幸せが溢れる)
片山 和代(岡山県岡山市)
使用花材
紅色とレインボーブリッジ
金子 美智子(埼玉県狭山市)
使用花材
蘭の舞
久保 淳子(千葉県富里市)
使用花材
根深ければ倒れず
昆野 佐知子(埼玉県さいたま市)
使用花材
願い
東海林 美智子(神奈川県横浜市)
使用花材
霊峰
津田 雅子(愛媛県越智郡)
使用花材
Passion flower -空間を漂って-
長島 早苗(神奈川県横浜市)
使用花材
sincerity(シンシアリティ)
中田 由美子(神奈川県鎌倉市)
使用花材
祈り(破壊と再生)
永田 範子(栃木県栃木市)
使用花材
感謝
長濱 はるみ(東京都足立区)
使用花材
山間の美
中村 幸子(北海道帯広市)
使用花材
枯れない愛
原 ふみ子(広島県安芸郡)
使用花材
しあわせの予感
三宅 美子(東京都練馬区)
使用花材
鳥かご
渡辺 美代子(埼玉県所沢市)
使用花材
小作品部門(26額サイズ)
「繊細な表現が素晴らしい(審査員/岡田宣世氏)」「作品に込める思いや表現方法に、大小の違いはなく伝えられることを再認識した(審査員/増山洋子氏)」など審査員からも高評価を得た小作品部門。小さい作品ならではの魅力をお楽しみください。
大賞
Suteki Iro
上之園 紀子
本人コメント
受賞の連絡がうれしくて、涙がこみ上げてしかたがありませんでした。毎年開催される地元の押し花アート展がコロナ禍で2年延期になる中、コンクール作品募集に元気づけられました。押し花の楽しさは、草花がアートに生まれ変わる過程です。この作品には花の素朴さ、美しさがそのまま入っています。奥行きを出すため花びら台紙には数か所カッティングを施しました。これからも自由に輝きながら生きていけるよう願いを込めて「Suteki Iro」と作品を名付けました。
審査員講評
作品とフレームの組み合わせがよく、作品の色使いや花の選び方も美しく、素敵な作品です。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部会長 杉野宣雄 氏)
使用花材
マリーゴールド、ベルガモット、ヒメヒオイギズイセン
準大賞
花と緑の研究所賞
SOUND GARDENサウンドガーデ
小野 麗子(宮崎県宮崎市)
本人コメント
心が疲れて気分が沈んでいるときは、庭に咲いている草花と触れ合うことで癒しと元気をもらえます。そこで「癒しの庭」を思い描きながら創りました。空や草花はカラフルな色合いで描き、童話の挿絵風に仕上げました。ピアノは黒く変色させたカラムシソウで作り、空はアジサイとバラの花びらを細かくちぎってランダムに貼りました。この作品で思いがけなく素敵な賞をいただき大変にうれしく思っています。ありがとうございました。
審査員講評
小花をうまく使い、小さな夢のある世界がよくできています。特に空の表現が素晴らしいです。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部会長 杉野宣雄 氏)
使用花材
マトリカリア、マリーゴールド、カスミソウ、オオデマリ、オキナワキュウリ、ディル、カラムシソウ他
世界押花芸術協会賞
幸せを伝えて
矢部 みつ江(神奈川県横浜市)
審査員講評
シンプルな花束ですが、上品でおしゃれな作品です。部屋に飾りたくなります。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部会長 杉野宣雄 氏)
使用花材
ユーフォルビア、ペラルゴニウム、タラスピオファリム、マトリカリア、ノースポール
公益財団法人 日本手芸普及協会賞
海を想う
鈴木 恵子(東京都練馬区)
審査員講評
白いテングサと小花の配置が、波に漂っているような動きを感じさせます。また、背景の色彩によって、平面的でない海の深さが表現されました。((公財)日本手芸普及協会会長 岡田宣世 氏)
使用花材
オルレアホワイト、ニチニチソウ、ワスレナグサ、テングサ
日本ヴォーグ社賞
茨の先へ
大隅 千佳子(東京都三鷹市)
審査員講評
ていねいに押されたやわらかい色合いの葉が、まさに繁っているようにレイアウトされ、画面が小さいことを忘れて引き込まれるようです。そしてワンポイントの深紅のバラがやさしいアクセントとして効いています。((株)日本ヴォーグ社代表取締役 瀨戸信昭 氏)
使用花材
ミニバラ、マイクロミニバラの葉、ヒバ、ゼラニウムの葉、クラマゴケ他
押し花の里賞
朝光の希望
深田 千賀子(鳥取県米子市)
審査員講評
3つの違った色の花を上手にアレンジし、部屋の陰影とテーブル、器の質感もていねいに表現されて、穏やかな静けさが感じられます。それぞれの花がまるで生けられているようで、押し花ならではの作品だと思います。((株)日本ヴォーグ社代表取締役 瀨戸信昭 氏)
使用花材
ヒメウツギ、アジサイ、メラスフェルラ、ホラシノブ、スギの皮、カラスウリの花、ギンポプラ、カスミソウ
全日本花いっぱい連盟賞
Thanks for everything
石田 照美(岡山県倉敷市)
審査員講評
作者のセンスが感じられるお洒落な作品になっています。ティーカップに象徴される「家族」、それを囲んでいる花々が優しく見守り、タイトルにある感謝の気持ちが伝わってくるようです。細かいところまで行き届いて、小さい画面の中にストーリーを感じることができます。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部指導理事 増山洋子 氏)
使用花材
バラ、ワスレナグサ、チドリソウ、アジサイ他
ふしぎな花倶楽部賞
幸せ 見っけ!
綿引 啓子(茨城県東茨城郡)
審査員講評
小さいころ明るい日差しの中で四つ葉のクローバーを探したり、首飾りを作ったりと懐かしい花材ですが、黒クローバーで両面を埋め尽くすことで幻想的になり、懐かしさの中にどこか新しさを感じる作品になっています。この画面から黒クローバーがどこまでも広がる光景が浮かんできます。(押し花作家/ふしぎな花倶楽部指導理事 増山洋子 氏)
使用花材
クロクローバー
佳作
茜色に包まれて。
天田 貴子(愛知県清須市)
本人コメント
包み込むような優しい茜色の空の下、木立の中の散歩道を抜けたらいいことが待っていますように。
使用花材
夏風を受けて…
岡本 千代子(愛媛県今治市)
本人コメント
真夏の太陽の下、ヒマワリで心が元気になる作品にしてみました。
使用花材
インディゴブルーに癒されて
石田 絹恵(兵庫県明石市)
本人コメント
ヤマアジサイの花を眺めていたら爽快な気分になりました。背景はパステルと和紙とで奥行きを出しました。
使用花材
繋げよう『命ぬちど宝』
伊是名 教子(沖縄県島尻郡)
本人コメント
人は他者とつながりたいものですが、今は自分と他者の命を守るため「命ど宝」の精神をつなげていきましょう。
使用花材
階段のある心象風景
岩井 澄惠(茨城県つくば市)
本人コメント
コロナ禍での自分の心の内を表現しました。先の見えない不安、焦燥などをガタガタの階段で表現しました。
使用花材
ファイト!!
近藤 絢子(愛知県豊橋市)
使用花材
月夜の語らい
瀧川 久美(和歌山県橋本市)
使用花材
大好きな花に癒されて
正木 八四子(岐阜県岐阜市)
使用花材
収束を願って…。
水島 道子(埼玉県幸手市)
使用花材
シンフォニー
木原 知枝(神奈川県座間市)
使用花材
一期一会 ー素敵な方とのこの瞬間を大切に!ー
長島 早苗(神奈川県横浜市)
使用花材
小さな自然
早川 弘美(岐阜県岐阜市)
使用花材
小さな秋
丸山 セイ子(愛媛県今治市)
審査員講評
ブーゲンビリア、セイタカアワダチソウ他
使用花材
種の力
森田 和美(愛知県瀬戸市)
使用花材
明るく楽しく
矢部 みつ江(神奈川県横浜市)
使用花材
入選
コミュニケーション(ハート・ハート・ハート)
伊東 邦枝(三重県津市)
使用花材
優しい記憶
岩下 加麻里(鹿児島県鹿児島市)
使用花材
静穏
内野 淳子(東京都目黒区)
使用花材
無垢
大上 清美(愛媛県大洲市)
使用花材
セカンドステージ~再生
岡田 敏子(宮城県宮城郡)
使用花材
やすらぎ
桐ヶ谷 惠美子(神奈川県海老名市)
使用花材
会いたいよー!♪
小泉 美恵子(山形県長井市)
使用花材
春の喜び
佐藤 厚子(新潟県胎内市)
使用花材
いろは匂えど…
田窪 喜代子(愛媛県今治市)
使用花材
花に囲まれティータイム
長島 早苗(神奈川県横浜市)
使用花材
夢の中へ
長橋 貴子(大阪府枚方市)
使用花材
オシャレして行きたい場所、会いたい人がいます。
幅野 奈々穂(滋賀県蒲生郡)
使用花材
あの木のように
濵田 綾乃(東京都三鷹市)
使用花材
貴女
東濵 たかこ(愛媛県今治市)
使用花材
幸せなココロ
牧野 理恵子(東京都江戸川区)
使用花材
希望
松原 光子(神奈川県横浜市)
使用花材
出会い
水谷 初美(岐阜県岐阜市)
使用花材
もう一度、パリ
三宅 美子(東京都練馬区)
使用花材
愛のある世界
宮野 かこ(埼玉県狭山市)
使用花材
明るい未来
山﨑 房枝(東京都立川市)